アドオン方式とは?:ローン返済方法の基礎

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アドオン方式とは?:ローン返済方法の基礎
利息計算方法は、借金返済においてもっとも重要な要素のひとつ。

利率や利息総額によって、返済総額は大きく変わっていきます。

「そんなの知ってるよ!利率が低い方が利息も安くなるに決まってる!」と思ったそこの方、「利率が低い=利息が安い」は間違いです!

利率計算方式にも2種類あるので、利率が低い方が、利息総額が安くなる、と思い込んでいると損する可能性があるのです。

ここでは、2種類ある利率計算方式のうちのひとつ、「アドオン方式」について解説します。もうひとつの「実質年率方式」についてはこちらをどうぞ。
実質年率方式は定期預金や外貨預金などの金利計算にも応用できるので、目を通しておくことをオススメします)

利息計算方法を制す者は、借金を制します。間違った知識はココで捨てていって下さい。

アドオン方式を、1分で解説!!

そもそも金利とは、借入金額に対して何%を利息(または手数料)として元金とは別に徴収するかを定めるものです。このお金は利子とも呼ばれ、これがキャッシング業者の収入源になるのです。

●アドオン方式は、借入れ時の借入残高に対し何%の額を利息(または手数料)として支払うかを決めるものです。この割合を、アドオン利率と言います。

何パーセントになるかは、借入金額やどの業者から借りるかで大きく異なります。

1か月の利息額は借入残高にアドオン利率をかけたものを、支払い回数で割った額になります。

では次に、アドオン利率から利息額を計算する公式を紹介します。

アドオン方式の計算方法は?

アドオン方式はどうやって計算する?
先ほど書いたようにアドオン方式では、最初の借入額に対して利率をかけます。

つまり、支払い利息分の計算方法は単純に
借入額×アドオン利率
と、なります。

月々の支払額は
{借入額+(借入額×アドオン利率)}÷返済回数
で、計算することができます。

このやり方は、借金に限らずクレジットカードの分割払いなどで適用されています。(分割払いも、借金といえば借金なのですが…)

たとえば、3万円の商品をアドオン利率5%で3回払いにする場合、月々の返済額は
{30,000+30,000×0.05}÷3=31,500÷3=10,500円
となり、返済総額は31,500円となるのです。

では、実際にこの計算方法を用いて、30万円の借入れの返済をシミュレーションしてみましょう。

アドオン方式返済シミュレーション

たとえば、以下のような条件で借り入れをしたとします。
●借入金額:30万円
●アドオン利率:10%
●返済回数:12回(借入期間:1年)
アドオン利率が10%ということは、払う利息総額は、
30万円×10%=3万円となります。

つまり、返済総額は33万円となり、それを返済回数で割った、27,500円が月々の返済金額です。

この計算例での返済の流れを表にしてみると、

返済額 返済残高
初回 27,500円 302,500円
2回目 27,500円 275,000円
3回目 27,500円 247,500円
12回目 27,500円 0円
こんな感じになります。

各回返済額は一定で、借入残高の把握も簡単です。頭のいい人なら、暗算でも計算できそうですね!

アドオン方式のメリット

では、このアドオン方式の良いところとはどんなところでしょうか。

実はメリットは、計算がカンタン、ただそれだけなんです。もともとアドオン方式はアメリカで割賦販売法、つまり分割払いの利息計算方法として普及したものでした。

金融計算なんて面倒なものだらけですが、このアドオン方式に限っては、がんばれば暗算でも計算できるくらいの難易度なのです。

分割払いと言われると、最初から購入した金額に、利率をかけてその金額を返済回数で割るイメージがありますよね。それがまさにアドオン方式です。

確かに、今まさにお店にいて、ちょっと高いお買い物しようかな、なんて悩んでいるときに実質年率計算だと、分割と一括どちらにしたらいいか混乱してしまいます。

アドオン方式なら、その場で大体いくらの利息がかかるかわかりますから、一括にするか分割にするかの判断がすぐにつけられていいですよね。

それだけ!?ってなるかもしれません。でも、借り入れるときに限らず返済においても、計算が簡単なのって実はすごいことです。

返済終了までの見通しが持てるかどうかも、借金返済において大切なことですからね!

アドオン方式のデメリット

アドオン方式のデメリット
アドオン方式のデメリットは2つあります。

利息合計額が高くなりがち

実質年率方式では、毎月締日の借入残高に利率を掛けて利息額を出すため、順調に返済していけば、借入元金残高が減るにつれ利息もどんどん減っていくことになります。

最初に、「利率が低い=利息が安い」わけではないといった理由はここにあるのです。同じ利息10%だったとしても、アドオン方式か実質年率方式かで利息総額は大きく変わります。実質年率方式と比較すれば、間違いなくアドオン方式の方が高くなります。

もちろん実質年率方式でも、追加借り入れをしてしまえば利息額は増えますが、それはアドオン方式でも同じことなので、もし同じ利率であれば、確実にアドオン方式の方が損ということになります。借入残高総額の減少を考慮してくれないからです。

繰上げ返済の効果が半減

借金をしている人にとって一番重要ともいえる繰上げ返済。これが出来るかできないかで、借金返済が上手くいくかどうかが決まるといっても過言ではありません。

しかし、アドオン方式ではその繰上げ返済の効果が半減してしまうのです。

というのも、アドオン方式では最初に借入した段階で、支払利息額が計算済み。さらに月々定額を返していても、その中のいくらが金利額で、いくらが元金返済に充てられているか(元金充当分の金額)は毎月異なるのです。つまり、各月元金返済額は違ってきます。

毎月確実に返していく分には、返済額のうちのいくらが元金に充てられていようがあまり関係ありませんが、繰上げとなると話が違ってきます。

アドオン方式の場合、繰上げ返済と言うと一括払いするほかありません。最近のカードローンは1,000円単位から繰上げ返済できるものも多いですが、アドオン方式ではそういったことはめったにありません。

一括払いの際は、戻し利息というものが発生し78分法という計算方法で出された額の利息が戻ってきます。しかし、この計算方法はとても難しいうえに、弁護士などの第3者が入りづらいため、ごまかされてしまうケースもあるそうです…。

アドオン方式、損しないための2つのコツ

アドオン方式で損をしないためにここをチェック!
いくら損しやすいとはいえども、アドオン方式を採用している金融会社はまだまだあります。自動車ローンや住宅ローンなんかでよく見かけます。

別にアドオン方式だって悪徳商法ってわけではありませんから、ちゃんと注意して損をしないように付き合っていけば問題ありません。では、どこに注意すればいいのでしょうか。

アドオン利率しか書かれていないローンに注意!

現在の日本では、ローンの利率は実質年率で表記しなければいけない、と貸金業法で定められています(あくまでも貸金業法ですので銀行には適用されませんが…)

アドオン方式を採用している貸金業者でも、アドオン利率○○%と表示するだけではなく、その場合実質年率だと何%ぶんの利息を払うことになるのかの金利表示もする義務があるのです。

そうすることによって、利用者はどのカードローンがお得かすぐに判断できるのです。要するに消費者保護のための法律ですね。

しかし、中にはそのルールに従わず、「金利2%」なんてうたい文句で利用者を誘惑するサイトも見られます。

ちなみに、アドオン利率2%で3万円借り入れて、3回均等払いにした場合の利息を実質年率に変換すると、その利率はおよそ12%。そこまで言うほどお得じゃありません!

しかも、そういったルールを守らない会社というのは、たいてい利用者のことなんて気遣ってくれません。審査が甘かったり、どんどん借入枠が増やされたり、一見優しいように思われますが、それにハマって最終的に自己破産に陥る人も多いのです。

もし借入れの際の金利条件のところに、「実質年率」「実質年利」「実質金利」の文字が無い場合は、必ず確認してから借入れを行うようにしましょう。

わからなくなったら自分で計算する!

もし、アドオン方式と実質年率方式、どっちがお得なのか、分からなくなった場合は、自分で判断できるようにしましょう。

なにも計算方法を覚える必要はありません。インターネット上に無料計算ツールがあります。上手く活用していきましょう。

戻し利息に関しても78分法と検索すれば、計算式が出てきますので、電卓さえあれば自分で計算することが可能です。

うっかりごまかされないように、大体の額だけでも計算してから一括払いするのがオススメです。

欠点も多く書いてしまいましたが、アドオン方式は金額がわかりやすくストレスフリーであることは間違いありません。返済期間も明確です。

どんな返済方法にも長所と短所があるものです。大事なのはその長所をいかに利用して、短所をいかにクリアするか、です。

アドオン方式で借入している、またはこれから借入する、という人は、ぜひここに書いてあるコツを利用して賢く借金返済してください!

ちなみにこのWebサイトでは金利計算方法だけではなく借金返済方式についても、徹底解説のページを作っています。、元利均等返済方式(元利均等方式)、元金均等返済方式(元金均等方式)、自由返済方式などシミュレーション付きで説明しているので、ぜひ一度目を通して見て下さい!

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