借金苦で殺人…凄惨!借金(ギャンブル)が引き起こした凶悪事件まとめ

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借金苦で殺人…凄惨!借金(ギャンブル)が引き起こした凶悪事件
これまで、「パチンコの借金で焼死・自殺!?」や「ギャンブルで借金地獄」など、ギャンブル・借金の危険な側面を紹介してきました。

今回のテーマは、“借金苦による殺人″

そう、ギャンブルによる借金が原因で人を殺してしまった人の話です。

一般社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会」 の集計(1980年10月8日~2015年8月30日まで)によると、ギャンブルなどが原因で起こった事件378件中、強盗や殺人などの重大事件は98件にのぼります。パーセンテージにすると約26%。約1/4強が凶悪事件に発展している計算になります。

この数字、あなたは「少ない」とみますか、それとも「多い」とみますか?

正直、今回の記事はかなり悲惨です。心が弱っている人は読まないことをおすすめします(笑)。

ギャンブル依存症の行きつく最悪の末路を知りたいという方だけ、画面をスクロールしてください。

武富士放火殺人事件

武富士放火殺人事件

「金を出せ!」強盗犯に生きたまま焼かれ・・・

2001年5月8日、午前10時49分ごろ。
青森県弘前市田町にあるビルの3階に、1人の男があらわれました。

当時、ビルの3階には消費者金融 武富士の店舗(弘前支店)が入っており、事件当日は支店長含む9名の従業員がフロア内で仕事をしていました。

男は、水色の作業着(ツナギ)に、目深にかぶった帽子、大きなマスクをして、片手にはオイル缶を持っています。

武富士の自動ドアをくぐるなり、男は手に持っていたオイル缶の中身をカウンターの向こうへぶちまけました。 「ガソリンだ!金を出せ! 出さなければ火を付けるぞ!」

「金はない。警察を呼ぶぞ!」

押し問答のすえ、武富士の支店長が警察へ電話をかけると、男は逆上。持っていた紙にライターで火を付け、カウンターの中へと投げ入れました。

気化したガソリンに引火し、カウンターの中は一気に炎上。炎の中から従業員たちの怒号と悲鳴が・・・。

放火したものの想像以上の惨状に動揺したのか、男は何も盗らないまま車で逃走。わずか4~5分の犯行でした。

この放火により、武富士の従業員5名が焼死。支店長はじめ生き残った従業員も、重度の熱傷を負うことになりました。

「 被害者のうち,亡くなった5名は,いずれも,全身に広範囲の熱傷を受け,皮膚 の表面が炭化し,筋肉組織や骨が露出するなどしており,口腔内及び鼻腔内には 黒色の煤片が多量に残され,火炎を避けるように身体を丸め,両手両足を曲げて うずくまり,あるいは両手を強く握りしめ,両足を曲げ,あるいは両手を身体の前に 出すなどした姿態で発見された。
亡くなった5名は,意識が鮮明なまま,爆発的な燃焼による激しい火炎に包まれ, 高熱の気体を吸い込み,全身を貫く痛み,恐怖,そして絶望の中,悶絶して息絶え たものであり,その苦痛と無念さは筆舌に尽くし難いものである。死亡した被害者ら の遺体は,生前の面影を全く留めない状態で発見され,焼けただれた事務所の備 品と容易に区別がつかないほどであった。」

引用元:青森地裁 判決文より抜粋
火災による死亡の場合、直接の死因は有害な煙を吸い込むことによる一酸化炭素中毒死が多いのですが、この事件では炎がすぐそばで爆発的に燃え上がったため、煙に巻かれる時間さえありませんでした。つまり、意識がある状態のまま文字通り「焼け死んだ」ということになります。

これ、書いてるだけで恐怖と怒りで手がふるえてきます…。犠牲者はどれだけ苦しかったことでしょう。

犯人の手掛かりとなるものも焼失してしまったため捜査は困難をきわめましたが、事件から約10ヵ月後の2002年3月4日、ついに放火殺人犯が捕まります。

犯人の名前は小林光弘(当時43歳)。家族は妻と子供。青森市内のタクシー会社に勤務するタクシードライバーでした。

真面目なタクシードライバーが…競輪で多額の借金、そして犯行

小林は昭和33年、青森県津軽郡に生まれました。中学生のころは生徒会長をつとめるなど活発で優秀な子供だったようです。しかし私生活は順調とはいえなかったようで、父親の事業失敗をきっかけに両親は離婚。小林も中学卒業後は夜間高校に通いながら自動車整備工として働くなど、金銭的にかなり苦労していたようです。

その後職を転々としながら昭和62年に青森市内のタクシー会社に就職し、仲人Aの紹介で知り合った女性と結婚。子供にもめぐまれます。

このころから競輪で遊んではいたようですが、あくまでこずかいの範囲内であったと思われます(平成7年には、1760万円のローンで一軒家も購入しています)。

転落が始まるのはここから。

平成8年ごろ、妻との結婚をとりもった仲人A(以下A)から、「1000万円ほど入る予定だが、その手続きのためにお金が必要」と借金を頼まれます。断りきれずに小林は消費者金融から200万円を借り入れ、Aに手渡しました(夫婦合計で250万円をAに渡しています)。

これで「サラ金から借りること」への抵抗がなくなったのか、小林はお金を借りては競輪につぎこむようになり、どんどん借金を増やしていってしまいます。

消費者金融から借りれなくなると、車を担保にお金を貸す『自動車金融』に手を出し、結局返済できずに車は売却。妻子を置いて逃げるように1人上京しますが、そこでもタクシードライバーをしながら街金で借金を繰り返し、競馬にふけっていたようです。

高齢の親の体調悪化をきっかけに青森の妻子のもとへ戻った小林は、ローンで軽トラックを購入し輸送関係の仕事をはじめますが、なんとここでお金を貸していたAが一家心中で死亡。小林夫妻が消費者金融で借りた250万円が返済される見込みはなくなってしまいました。

結局、Aに貸すために借りた250万円は妻の姉、小林の母からの援助で完済しました。しかし、自営ではじめた仕事はうまくいかず、生活は苦しいままだったようです。小林は仕事に行くふりをしてますます競輪にのめり込み、ふたたび借金を重ねてしまいます。その後小林の父が逝去。少なくない保険金を受け取りますが、小林はそれを借金の返済には回さず、さらに競輪へ・・・。

返済に窮すると妻にお金を借りさせ、それをもとにまた競輪。父親の遺産で買った車を担保に借金、そして競輪。返済できなくなって母親に泣きつき、無理やり借りたお金で自動車金融に返済するやいなや、そのまま再度車を担保に借り入れ、そして競輪。

病気というよりは、もはや何かに取りつかれているようですね。

競輪の還元率は?

日本の公営競技(地方競馬、競艇、競輪、オートレース)の還元率(当選金率)は、75%弱です。

つまり、100円かけたら75円しか戻ってこないということです。これは「賭けるごとに75%に減っていく」ということなので、賭ければ賭けるほどお金を失っていく計算になります。

事件前には、消費者金融から300万円以上、住宅ローンで1000万円以上の借金があったとされる小林。

最終的に自己破産をして人生をやり直そうと決心し、タクシー運転手として再び就職したものの、またしても担保に入れていた車の返済が滞り、売却の危機に。(時間が不規則なタクシードライバーの出勤に、自家用車は不可欠)

「車がなければクビになる…」すでに頼れる人もおらず、思い悩んだ小林は、ついに【強盗でお金を手に入れること】を思いつきます。 消費者金融ならば、銀行などより少人数で警備もゆるいはず。それなら、通りかかったことのある武富士のあの店舗がいい。利用したことのない店だから、顔は割れていない…。

借金の返済がせまる中、小林はわざわざ有休をとって店舗を下見し、ガソリン(正確には混合油)をクレジットカードで購入しました。

その翌日、あの凄惨な事件を起こすことになるのです。

◆自動車金融とは?

自動車金融というのは、その名のとおり自動車を担保としてお金を貸す金融会社のことです。

「車」という担保があるので、自動車の査定以外に審査はなく(ローンがあまり多く残っていると融資されないこともあるようです)、たとえ金融ブラックで消費者金融や銀行から融資を断られた人でも、お金が借りられるというわけです。

返済されるまで自動車金融が車を預かっておく方法と、そのまま乗り続けられる方法がありますが、どちらも一度名義を金融会社に変更しなければいけません。しかも、名義変更の手数料数万円は契約者持ちです。

自動車を預けておく場合は(返済が滞ればすぐに売却できるため)そこそこの査定額がつきますが、自動車を使いつつお金を借りる場合は、融資金額が大幅に下がります。

小林は車に乗ったまま借りていますので、おそらく後者のタイプの自動車金融を利用したものと思われます。

判決は「死刑」。あまりにも重すぎたギャンブルの代償

逮捕後、小林自身は、「殺すつもりはなかった」と主張しました。

もともとこの店舗を利用していたわけでもなく、個人的な恨みもありませんでした。ただただ、お金がほしかった。それだけで犯行に及んだのです。

まだ捜査の手が伸びる前、小林がテレビで『放火犯、5人を殺害』という報道を見て憤り、みずからテレビ局に電話をかけ、「殺そうと思ったわけじゃない。金を出さなかった武富士が悪い!自首はしないぞ!」と反論したエピソードは有名です。

裁判でも殺意を否定し無期懲役を主張しますが、残虐な方法で5人を死に至らしめておきながらそのような主張が認められるはずもなく、1審で死刑が言い渡されます。即日控訴するも、高裁では棄却、そして最高裁でも同様に請求を棄却。平成19年3月27日に死刑が確定しました。

彼はいったいどこで間違ってしまったのか。

もともと競輪は好きだったものの、あくまで手持ちの範囲内であったはずです。

Aにだまされて借金を背負ってしまったこと、そして思ったより簡単にお金が借りられることがわかってしまったこと、かつて競輪で大勝した記憶が忘れられなかったこと、決して裕福ではなく生活は苦しかったこと。これら複数の要因が少しずつ影響し、「一発逆転」をねらったギャンブルにのめり込んでしまったのかもしれません。

借金がふくらんでいく度に大穴をねらって大きく賭け、結果さらに借金を重ねてしまう人が多いのですが、小林もきっとそんな状態だったのではないでしょうか。

それでも、引き返せるタイミングはいくらでもあったはずです。少なくとも、もっと早く自己破産や債務整理を決意して専門家に相談していれば、ここまで追い詰められることはなかったのに…と思うと、やるせない気持ちになりますね。

小林は、獄中から母親あてに送った手紙の中で、「自分が出所したあと」のことを綴っていたそうです。年老いた母親は、それを読んで何を思ったでしょうか。

死刑が確定してから7年半後の平成26年8月29日、小林光弘の死刑は執行されました。

▼控訴後、刑が執行されるまでの動き
平成16年2月19日 仙台高裁が控訴を棄却・即日上告
平成19年3月27日 最高裁にて上告を棄却。
(死刑確定)
平成20年11月20日 再審請求
平成23年6月20日 青森地裁が再審請求を棄却・仙台高裁へ即時抗告
平成24年9月10日 仙台高裁で抗告を棄却・最高裁へ特別抗告
同12月26日 最高裁で特別抗告を棄却
平成25年2月 再度再審請求
同9月 再審請求を棄却
同9月10日 青森地裁が再審請求を棄却・翌日仙台高裁に即時抗告
同7月10日 仙台高裁で抗告を棄却・最高裁へ特別抗告
同8月6日 最高裁で特別抗告棄却
同8月29日 仙台拘置所にて死刑執行
(56歳)

大阪切断遺体一斗缶事件

大阪切断遺体一斗缶事件

一斗缶からバラバラ遺体!?犯人は一家の父親

東日本大震災から約半年後の2011年8月。

大阪市天王寺区にある公園で清掃作業をしていた男性が、植え込みの中に隠すように置かれている一斗缶を発見し、警察に通報しました。

一斗缶の中には、人間の頭部や足首が入っていたといいます。

同じ日の午後、道路上に放置された別の一斗缶が、そして翌日には近くのゴミ捨て場で3番目の一斗缶が発見されたのです。

いずれも中には人体の一部がバラバラになって入っており、少なくとも2人分の遺体であることを確認。DNA鑑定により、2人は親子関係であったことが解明されました。

その後の捜査により、遺体は2006年に失踪届が出されていた女性と、その長男であることが判明。

遺体遺棄容疑(のちに殺人容疑)で逮捕されたのは、被害者の夫であり父親であるF(当時57歳)。製薬会社に勤めるサラリーマンでした。

パチンコで数百万円の借金。保険をこっそり解約し、妻とトラブルに

この事件には、まだ謎の部分が多くあります。というのも、Fは死体損壊・遺棄については認めているものの、殺害については否認しているからです。また、遺体の一部がいまだ見つかっておらず、はっきりした死因が特定できていません。

「二人は無理心中で死んだ。自分は殺していない。」

とFは供述していますが、遺体を発見後、警察には届けず遺体をバラバラにして一斗缶に隠していた点、そのまま翌月には「家出人」として捜索願を出していた点などから、殺害の発覚をおそれた隠ぺい工作と考えて矛盾はないとして、検察は殺人罪を適用。無期懲役を求めました。

動機については、「金銭トラブルをめぐる妻(と長男)との対立」だったといわれています。

Fはパチンコなどのギャンブルのために借金をくりかえしており、金銭面でよく妻と口論していたと、Fの次男が証言しています。

検察によると、Fにはギャンブルで消費者金融などから数百万円の借金があり、金策に苦労していたとのこと。

2003年には家族にだまって保険を解約し、借金の返済に充てていたといいます。ところが、2006年に長男の大学費用をねん出するため保険を解約すると妻が言い出したことで無断解約が発覚。結局、学費は払えず長男は大学を除籍になってしまいます。これが決定打となり、夫婦仲は修復不可能なまでに悪化。激昂したFが、妻と妻をかばった長男を殺害したとしています。

父親のギャンブルのせいで大学に行けなくなったばかりか、殺されてしまった長男。母親と兄が父によって殺害されたことをあとで知った次男(次男は父の「母と兄は出て行った」という話を信じ、自分を置いていった母親を恨んだこともあったといいます)。本当にむごい話ですね。

事件当時、Fには約400万円の借金があったといいます。

殺人は否認・・・裁判員裁判で懲役28年が確定

もともと成績優秀で、理数系が得意だったというF。高校卒業後は大阪市立大学に進学し、その後は父親が経営していた印刷会社を継いで順風満帆な生活を送っていましたが、1996年に会社は倒産。母親のつてで製薬会社に勤めるようになりました。おそらく、このあたりがギャンブルに堕ちるきっかけでしょう。

Fは当初、遺体を入れた一斗缶をこの製薬会社の倉庫で保管していました(一斗缶も、勤務先で入手したもののようです)。2009年、退職にともない、一斗缶を自宅のマンションにうつすまで約3年間、だれにも気づかれず、遺体を勤務先に隠していたことになります。もし自分がFと同じ職場の同僚だったとしたら・・・何かの拍子に遺体を見つけてしまったら・・・そう思うと、ぞっとしませんか?

ギャンブルによって借金をくりかえし、生活が苦しくなる。生活が苦しくなることで家族仲が悪化する。ますます借金やギャンブルのことを口に出せなくなり、隠れて借金を重ねる。借金がばれて責められると、逆ギレして相手を攻撃してしまう…。程度の差はあれ、ギャンブル依存症の人によくあるパターンです。

さて、Fのその後についてもふれておきます。

2013年7月、大阪地裁にて、Fに対し懲役28年の判決が下されました(裁判員裁判)。罪状は、長男への殺人罪と、妻への傷害致死罪。確たる物証も供述もない中では、これが限界でした。被告側は上告しましたが、2014年10月15日に最高裁は被告側の上告を棄却し、刑は確定しました。2017年11月現在も服役中です。

いつか刑期を終えて外に出てきたとき(年齢的に生きて出れるかわかりませんが)、彼にはいったい何が残っているでしょうか。

岩手母娘強盗殺人事件

岩手母娘強盗殺人事件

強盗と乱暴目的で母娘を殺害!残虐すぎる犯行

事件は2006年7月19日、岩手県九戸郡で起きました。

母親のNさんと、娘(次女)のYさんがそれぞれの勤務先から帰宅したあと、行方不明になったのです。

連絡がとれなくなったことを不審に思った親戚が警察に通報。自宅内にて血痕が発見され、二人が事件に巻き込まれた可能性があると見て、捜査が始まりました。

事件に前後して同地区では不審車がひんぱんに目撃されており、警察はそれらの情報をもとに車を特定。持ち主の男に任意同行を求め、取り調べをするうちに犯行を自供したため、殺害の容疑で男を逮捕するにいたりました。

男の名前は若林一行(当時29歳)。青森で塗装業を営んでいたといいます(なんと妻子あり!)。


殺害状況は、身勝手かつ残虐きわまりないものでした。

まず、犯人は空き巣に入る目的で事件現場周辺を訪れていました。たまたま見つけた家に侵入したところ、女性だけの世帯であることを確認。あろうことか、住人が帰宅したところを縛り上げて、現金をうばったあげく乱暴をしてやろうともくろみます。

犯行当日、最初に帰宅したのは母親のNさん。覆面をして待ち受けていた若林は、Nさんの背後から、手に持った「すりこぎ」で頭部を殴打。しかしNさんは激しく抵抗し、覆面をはぎ取られてしまいます。逆上した若林はNさんを何度も殴打し、最終的には首を絞めて殺害します。

ここで吹っ切れた若林は、その後帰宅した娘のYさんには最初から殺害するつもりで襲いかかり、Nさんと同様の手口で殺害しました。遺体は乗ってきた軽トラで近くの山林に運び、別々の場所に遺棄。

娘のYさんは、8月に結婚をひかえていたといいます。

身勝手すぎる動機…パチスロで借金、空き巣をくり返していた犯人

若林は、青森県五戸町の生まれ。1995年に高校を卒業すると、電気機器会社に就職。その後職を転々とし、2000年に建築会社に就職し、塗装工として働き始めます。しかし、その会社が脱税の疑いで摘発されたことをきっかけに独立。自営で塗装業を営むようになりました。しかし、仕事はほとんど入らず、ほぼ無職状態。借金をしてはパチスロにつぎ込むようになり、ついには金目当てに空き巣をくりかえすようになったのです。

事件当時、若林の借金は総額400万円にものぼっていたと言います。

一方で、若林は「マイホームパパ」という一面も持っていました。近所の住民は、「よく子供の面倒をみて、遊んであげているのを見かけた」と証言しています。また、小林の職場までは妻が毎日車で送ってあげるなど、家族仲は良好だったようです。

子煩悩で家族思いだった真面目な男がなぜ・・・と不思議に思うかもしれませんが、実は、猟奇殺人犯にはこのような「二面性」を持った人間が多いそうです。

冤罪?偽証?「やっぱり俺はやってない」

この事件には【大きな謎】が残されています。

逮捕された直後は大人しく犯行を認め供述していた若林ですが、第一審で死刑判決が出ると、控訴審で突如、これまでの供述を否定しはじめました。

若林側の主張はこうです。

・若林は、とある犯罪組織から、産業廃棄物を違法投棄する仕事を依頼されて時折請け負っていた
・事件当日、若林はこの組織から依頼された産廃の廃棄に行っており、殺害現場には行っていない
・二人の遺体をそうとは知らされず、遺棄の手伝いをさせられた
殺害したのは組織のメンバー「キヨカワ」という男である。自分は組織に犯人に仕立て上げられた
・本当のことを言うと家族に報復される可能性があるため、ウソの供述をした
・自供の内容については、前に読んだ本を参考にストーリーを作った(また、キヨカワから供述する内容を指示されていた)

突然飛び出した、犯罪組織と「キヨカワ」なる人物。まるで推理小説のようです。 もちろん検察、そして裁判長もこれを「罪から逃れるための荒唐無稽な作り話」と一蹴するわけですが、事件後の11月5日、無人のはずの被害者宅(犯行現場)が不審火により全焼しているのです。(若林側はこれを「犯罪組織による証拠隠滅だ」と主張しています)

個人的には若林のウソ話だろうと思っていますが、中には「若林ははめられた。実は無実で、犯行組織は存在する」と考えている人もいるようです。

さて、真実はどちらだったのでしょうか。

最高裁で死刑が確定。獄中で絵をつづる日々

若林側の控訴は棄却。そして最高裁への上告も棄却され、事件から5年半後の2012年1月16日、若林一行の死刑は確定しました。

「・・・生命の尊厳や死者に対する畏敬の念のおよそ感じられない冷酷,残虐な犯行である。被害者両名はいずれも,幸福な日々を過ごしていたのに,被告人によって理不尽にその生命を絶たれたものであって,結果は誠に重大であり,遺族らの処罰感情がしゅん烈であるのも当然である。 以上のような諸事情に照らすと,被告人の刑事責任は極めて重大であって,犯行は侵入当初から被害者両名の殺害を計画していたものではないこと,窃盗及び強盗による被害品は一部発見,返還されていること,前科前歴がないこと,捜査段階及び第1審公判においては事実を認めて反省の態度を示していたことなど,被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても,原判決が維持した第1審判決の死刑の科刑は,やむを得ないものとして当裁判所もこれを是認せざるを得ない。」

引用元:最高裁 判決文より
ところで、若林には意外な特技がありました。それは、「絵」です。

手先が器用で、もともと子供のために絵を描いてあげたりしていたようですが、獄中でもさまざまな作品を書き残しています。



たしかに、かなりの腕前ですね。漫画家でも目指していたんでしょうか?(犯した犯罪の残忍さと「獄ちゅう(ハート)物語」ののんきさのギャップが怖い…)。

死刑制度の廃止を求める雑誌にも、よく作品を提供していたようです。ギャンブルなんかにはまらず、こういった才能を活かす方向に力を注いでいれば…と思ってしまうのは浅はかでしょうか。

死刑確定から約3年後の2015年12月18日、小林一行の死刑は執行されました。39歳でした。

まとめ

ギャンブルで凶悪犯罪…本当にひとごと!?

いかがでしたでしょうか。いずれもパチンコ、パチスロ、競輪と、ギャンブルの果てに殺人を犯し、自分のみならず他人の人生まで強制終了させてしまった人間のお話です。

「こんなこと、自分には関係ない。一部の人の話でしょ」

とひとごと扱いしてうのは危険です。なぜなら、窃盗などの比較的軽い犯行を含めると、実はパチンコ・ギャンブルが原因の事件は年間で2000件以上起きているという統計があるからです。

▼パチンコ・ギャンブル起因の事件件数
パチンコ ギャンブル
2015年 2016年 2015年 2016年
凶悪犯 8 10 9 11
粗暴犯 9 7 6 9
窃盗犯 804 1090 469 629
知能犯 151 169 175 151
その他 23 53 48 199
総数 995 1329 707 999
犯罪の総数からすればそれほど大きい数字ではありませんが、年間これだけの人がギャンブルがらみで検挙されていると思うとすごくないですか?

お金の問題って、怖いです。一度タガが外れると、「金のためなら何でもする」まで発展するケースは決して少なくありません。

もしかしたら、今あなたの隣の台に座っている人も、昔【何かやらかした人】かもしれませんよ…。

「ギャンブルで大儲けしよう」と考えたら負け

ギャンブル依存症の特徴として、「勝った時の幸福感・高揚感が忘れられない(また絶対に勝てるはず)」「ギャンブルで大儲けしたい(一攫千金を狙っている)」といった思考が一般の人よりも強い傾向があります。

負けがこんで借金をかかえるようになると、「借金を返してもうけるまではやめられない」となってしまい、ズルズルと借金を重ねてしまう悪循環に…。

でも、前述したとおり、ギャンブルって統計的に「儲からないもの」なんです。

ギャンブル 還元率
公営競争
(競馬・競輪・競艇・オートレース)
約75%
宝くじ 約45%
パチンコ 約85%
宝くじってこんなに当らないものなんですね…。

で、これはあくまで「1回かけたら戻ってくるお金の割合」なので、基本的には2回目、3回目とだんだんリターンが少なくなっていく計算になります。

中にはラッキーで大当たりする人も確かにいますが、本当~~~~にごくわずかです。こんなのを本気で狙って借金をするなんて、冷静に考えれば本当にあほらしい話なんですよ。

ギャンブルは、「お金に余裕のある人が余剰金でスリルを楽しむ」ものだと割り切ることが大切です。(といっても、私だって期待して買ってしまいますが…)

ギャンブルで借金は自己破産できない!?

すでに借金を負ってしまっているあなた、ギャンブルで大当てして返せる確率は限りなくゼロです。今すぐやめてください。

「じゃあ自己破産でチャラにしよう」と思った人もいるかもしれませんが、実は自己破産というのは、ギャンブルなどの借金に関してはNG(自己破産を認めない)なのです。

なぜなら、借金の理由が悪質だから。

自己破産は法的な救済措置ですから、ぜいたく品の購入やギャンブルなどの【身勝手な浪費】はカバーしていません。

ただし、ここからが重要です。

★それほど金額が大きくなく、自己破産が初めての人なら、ギャンブルによる借金でも裁判所の裁量によって自己破産が認められることがあります。
いいですか?

現時点でギャンブルで借金をしているという人は、すでにかなり『詰んで』います。

まず今すぐギャンブルはやめて、返済に専念してください(ギャンブルでは返せません)。返済がむずかしいと思ったら、弁護士事務所などの専門家に相談して、自己破産や債務整理ができないか探ってみてください。うまくいけば、解決の糸口が見つかるかもしれません。 今回紹介した、凶悪犯罪に手を染めてしまった男たちに足りなかったのは、この「理性と知識」です。今ならまだ間に合います。ギリギリ引き返せるうちに手を打ちましょう。

こちらのサイトは、メールで専門家に無料相談ができます。匿名ですし、合わないと感じたら依頼しなくてもOKなので、初めての人でもハードルは高くないと思います。

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