元金定額リボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎

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「元金定額コース」――リボ払いを経験した、あるいはされている方なら、耳にしたことがあるかもしれません。

いま人気の三井住友VISAカードの「マイ・ペイすリボ」なんかでも採用されています。が、この元金定額方式の仕組み、ちゃんとわかっていますか?

借金というのは、その返済方式の仕組みを理解することがとても大切です。仕組みをよく理解できずに、問題なく、損せず完済できる人はなかなかいません。

このページでは「元金定額リボルビング払い」について詳しく説明していきたいと思います。リボ払いを現在している方、これからしようと思っている方、必見です!

元金定額リボルビング方式を、1分で解説!!

「元金定額リボルビング払い」とは?
まず、リボルビング払いといっても、定額方式、そして定率方式と2つ種類があります。元金定額リボルビング払いは、その名の通り返済額が定額に固定されている方式です。

定額方式のリボルビング払いとは、月々の返済額を利用金額(元金残高)に関係なく一定にする返済方法のことです。

ふつうでは借り入れのときに、何回払いかを決めますが、定額リボルビング払いは月々の最低支払金額を決めるのです。この最低額を返済定額、または約定返済額と呼びます

(定率方式では、金額ではなく割合を決めます。これを返済定率、または元金定率といいます。詳しくは、こちら

この最低返済額がリボルビング払いではとても安く設定されています。つまり、毎月無理のない返済額で返済していけるということです。

●元金方式とは、毎月の返済定額のなかに利息を含まない返済方法のことを言います。

たとえば今月の返済定額が5千円だとします。その場合、今月の支払日に払う合計返済額は5千円+利息になります。

イメージはつかめたでしょうか?これから具体例を使って説明していきます。

元金定額リボルビング払いシミュレーション

実際に計算してみました
実際に元金定額リボルビング払いで借入れをしたと仮定して、返済例を簡単にシミュレーションしてみましょう。

たとえば、

●借入金額:30万円
●金利:15%
●毎月の返済定額:2万円
という条件で、借り入れしたとします。

利息の計算は、
借入残高×金利÷365(日)×30(日)
となり、元金返済分は、返済額から利息を引いた額になります。

つまり、初回返済額は
20,000(元金返済額)

30万×0.15÷365×30(利息)

20,000+3698.63….≒23,700円
となり、返済後はこんな感じになります。

返済額 元金返済分 借入残高
初回 23,700円 20,000円 28万円
同様に計算すると2回目は、

20,000(元金返済額)

28万×0.15÷365×30(利息)

20,000+3452.05….≒23,500円
なので、残高はまた2万円減って26万円です。3回目まで計算してみました。

返済額 元金返済分 借入残高
初回 23,700円 20,000円 28万円
2回目 23,700円 23,500円 26万円
3回目 23,200円 20,000円 24万円
初回返済から3回目まで、元金返済は同じ額ですが、利息の額ぶん実際の支払い額は少しずつ変動していっています。

元利定額方式についてはこちら

元金定額リボルビング方式、3つのメリット

では、元金定額リボルビング方式の長所はどこにあるのでしょうか。ここでは3つの長所を紹介します。

早く返し終わる

これが元金定額方式の1番の良いところ!

元金方式は元利方式に比べ、月々の返済額が高くなりますが、そのぶん元金がどんどん減っていくので、返済期間を短くすることができます。

返済総額が安くなる

返済期間が短くなるということは、払う利息も少なくて済むということ。

返済回数を少なくすることはもちろん、元金が減らすことも、利息を減らすためには大切なことです。

なぜなら、利息は締切日の段階での利用残高に金利をかけたものなので、サービス利用残高が減っていくことは、利息はどんどん安くなっていくということだからです。

利用残高の把握がラク!

元利方式と違い、利息は毎月決めた分の額だけ減っていきます。上の例のように、月々2万円と決まっていれば、残高は毎月2万円ずつ減っていくので、元金残高の把握がとっても楽なんです。

借金返済に失敗し、自己破産などに陥ってしまう人の中でよく見られる特徴の1つに、自分の借入残高を把握できていない、ということがあります。

この方法なら、借入残高の計算が簡単なので、そういったミスが起こりづらくなります。そうじゃなくても、毎月返済内容の明細とにらめっこしなくて済みますから、それだけでもだいぶ助かりますよね。

元金定額リボルビング払い、2つのデメリット

さて、ここまで元金定額リボルビング方式の良いところを紹介してきましたが、残念ながら欠点もあるのです。ここでは2つの短所をまとめました。

月々の支払額が高くなる

欠点の1つ目は、元利方式に比べると月々の支払い額が高くなること

同じ定額方式で最低返済額が2万円だった場合でも、毎月の返済額は元利方式の方が少なく済みます。なぜなら、元金方式は利息を別に払う必要があるからです。

月々の支払額が把握しづらい

元金定額方式は、定額方式だけども、実際に支払う金額は定額になりません

利息額は、借入残高によって毎月変動してしまうからです。月々の収支を細かく計算しなければいけない生活の人にとっては、リボ払いに充てるお金がいくらなのかしっかり把握できないのは、なかなか不便ですよね。

「残高スライド元金定額リボルビング払い」ってなに?

「残高スライド」がつくと何が違う?
最近よく見かけるようになった残高スライド方式。この方式は元金定額方式とコラボすることもあります。

それが、その名の通り、「残高スライド元金定額リボルビング払い」

元金定額方式は、借入残高に関わらず月々の支払いを一定にしてくれますが、この残高スライド方式は、利用額によって少しずつ月々の支払額を変えていくのです。

たとえば楽天スーパーカードローンでは、
●借入:10万円以内の場合
支払最低額:3千円


●借入:10万円超30万円以内の場合
支払い最定額:5千円

●借入:30万円超50万円以内の場合
支払い最定額:1万円
と、いった感じ(楽天スーパーローンは残高スライドの例としてあげましたが、正確には残高スライド元利定額方式です!)

リボルビング利用残高により、返済金額がスライドしていくから、残高スライドなのです。

借入を繰り返さず、毎月きちんと返済していっていれば、いずれ利用者は完済します。しかし、それではクレジットカード会社、キャッシング業者などの金融機関は予定通りの金利しかもらえない。

そこで、残高スライド制の出番です、借入残高が減るごとに返済額も減っていくので、そのぶん返済期間が伸びて、利息総額も高くなり、余分に金利をもらうことができるのです。

が、逆に支払い金額がまったく変わらないリボ払いの罠にはまって、利用限度額いっぱいまで借り入れてしまっているような人には、良い返済支払方式かもしれません。利用代金が増えるにつれ返済額も増えますから、気付いたら100万円以上借りていた!なんてことがなくなります。

残高スライドリボルビング方式については、別のページで詳しく説明しているので、もっと知りたい!という方は、下のリンクからとんでみて下さい。

残高スライドリボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎

元金定額リボルビング方式を採用してるカードローンは?

現在、元金定額リボルビング方式を採用してる有名なローンは、三菱UFJのMUFGカード、三井住友カードのアイマスVISAカードなどがあります。また、JCBカードの支払い名人も、元金定額方式です。

これらのカードは金利(実質年率)を、リボ手数料として取るので注意してくださいね。たまに、この言葉に騙されて、「リボ払い=借金」という自覚が持てていない人がいます。

リボ払いは便利なものですが、利用するときは、返済計画をきちんと立て、返済残高をきちんと把握し、返済日だけではなく繰上げ返済も積極的に行うようにしましょう!

繰上げ返済は、利息がかからないので払ったお金がすべて残高返済分に充てられます。そのためにも支払方法のなかにATM返済がある金融機関のほうが、繰上げ返済しやすくていいですね。

また、そのときはATM利用手数料のチェックも忘れずに!返済したときの利用明細を見ると、手数料充当額として400円以上取られていることもあります。たかが400円といえども、毎月になればバカにできませんよね。

現在では、支払い日、支払い方法などが指定できるカードが多いです。また、年会費や手数料初月無料、ポイント〇倍など、特典サービスも様々。先ほどあげたものの他にも、シティカードや楽天カードなど多くの種類がありますから、しっかり比較してから申し込むようにしましょう

ちなみに、借金返済方法はココで紹介した以外にも、元利均等返済方式(元利均等方式)元金均等返済方式(元金均等方式)自由返済方式などまだまだあります。

計算方法まで知る必要はないですが、それぞれどんなものか簡単に把握しておくことをオススメします!

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