元金定率リボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎

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元金定率リボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎
リボ払いには、「定額方式」という返済方式を採用しているものが多いのですが(三井住友カード、MUFGカードなど)、なかには「定率方式」を採用しているものもあります。アコムプロミスなどの消費者金融がその代表です。

このページでは定率方式のなかのひとつ、元金定率リボルビング方式について解説していきたいと思います!

元金定率リボルビング方式を、1分で解説!!


まず、リボルビング払いには定額方式定率方式の2種類があります。元金定率リボルビング払いは、その名の通り定率方式です。

定率方式のリボルビング払いとは、月々の返済額を利用金額(元金残高)の〇〇%にする、というように、借入残高に対する割合を決めます。

ふつうでは借り入れのときに、何回払いかが決まりますが、定率リボルビング払いは月々の最低返済割合(返済定率、元金定率)が決まるのです。つまり、毎月最低でも借入残高の〇〇%は返します、ということです。

●元金方式とは、毎月の返済定率のなかに利息を含まない返済方法のことを言います。

たとえば返済定率の計算に基づいた結果、今月の返済額が5千円だったとします。その場合、今月の支払日に払う合計返済額は5千円+利息になります。

イメージはつかめたでしょうか?これから具体例を使って説明していきます。

元金定率リボルビング払いシミュレーション

実際に元金定率リボルビング払いで借入れをしたと仮定して、返済例を簡単にシミュレーションした結果がこちらです。

たとえば、

●借入金額:30万円
●金利:15%
●毎月の返済定率:3.61%(1,000円未満は切り上げ)
という条件で、借り入れしたとします(これは、プロミスの借り入れ条件とほぼ同じです!)

利息の計算は、
借入残高×金利÷365(日)×30(日)
なので、残高に返済定率をかけたものと利息を足した金額が、月々の返済額になっていきます。

実際に計算してみました。

初回返済額は、

30万×0.0361(元金返済分)

30万×0.15÷365×30(利息)

11,000+3,700円=14,700円

となります。(端数切り上げ)
よって初回返済時の返済内容は以下の表のようになります。

返済額 元金返済分 借入残高
初回 14,700円 11,000円 289,000円
2回目の返済額は、

289,000×0.0361(元金返済分)

289,000×0.15÷365×30(利息)

11,000+3,600円=14,600円

となります。(端数切り上げ)
2回目の返済を終えたときの表です。

返済額 元金返済分 借入残高
初回 14,700円 11,000円 289,000円
2回目 14,600円 11,000円 278,000円
さらに、3回目、4回目も同様に計算してみました。

返済額 元金返済分 借入残高
初回 14,700円 11,000円 289,000円
2回目 14,600円 11,000円 278,000円
3回目 14,500円 11,000円 267,000円
4回目 13,300円 10,000円 257,000円
4回目で、残高に返済定率をかけた金額が1万円を切ったため、返済額が減って元金返済分が1万円になっています。

少し差が分かりづらいですが、返済を続けていき、利用残高が減っていけば月々の返済額も少しずつ減っていきます。

それが定額方式との一番のちがいです。

元金定額方式についてはこちら

元金定率リボルビング方式、3つのメリット

元金定率リボ払いのメリットとは
では、元金定率リボルビング方式の長所はどこにあるのでしょうか。ここでは3つの長所を紹介します。

返済期間が短い!

元金定率リボルビング方式は、リボ払いの中で1番返済期間短縮がしやすい方式です。

そもそも、最低支払い額を決める定額返済方式に比べ、定率返済方式は月々の返済額が高くなる傾向にあります。

例えば、同じ30万円を借り入れた場合、先ほどのプロミスの例では、初回の返済額が、およそ1万5千円でした。しかし、元利定額返済を採用している楽天スーパーカードローンで借りた場合、30万円以下の借入の場合、最低返済額は1万円。もちろん元金返済に充てられる額も、プロミスの方が多いです。

また、元金方式は元金返済額のほかに利息を払うので、返済額から利息充当額を引かれることがなく、元金充当分が多くなる傾向にあります。つまり、元金が減りやすいのです。借入期間が短くなり、返済回数が少なくなれば、当然支払う利息額も減らせますし、そうなれば返済総額も自然と減ります。

モチベーションが上がりやすい

定額方式では、借入残高に関わらず月々の支払いが一定です。

それに比べ、定率方式は借入残高が減っていくにつれ、返済金額が下がっていくのです。借金返済は基本的につらいものですが、今月返済すれば来月から返済額が減る!なんて思えたら、少しやる気がわいてきませんか?

定率返済方式は、借金返済のモチベーションを高めることができるのです。

借金地獄に陥りにくい

これは、さっきの逆ですが、元金定率返済方式は残高に対する割合で返済額を決めている以上、借入が増えれば支払額も増えます。

よく、リボ払いで借金地獄に!なんていう体験談のようなブログを見かけますが、あれのほとんどは定額リボルビング方式での借入です。

定額方式はいくら借りても返済額が一定だということがメリットだとされていますが、そのぶん借金の自覚が薄れていきがちなのですいくら借りても今月の返済額は変わらない。じゃあ利用限度額いっぱいまで借りちゃえ!というワケですね。こうなるともう自己破産まっしぐらです。

その点、定率返済方式であれば、借入額が増えるにつれ返済額も徐々に上がっていくので、むやみやたらな借入に対するブレーキになってくれます。

元金定率リボルビング方式、2つのデメリット

「元金定率リボ」は毎月の返済負担に注意!
さて、ここまで元金定率リボルビング方式の良いところを紹介してきましたが、残念ながら短所もあるのです。ここでは2つの欠点をまとめました。

月々の支払額が高くなる

先ほど、返済期間が短くなりやすいと言いましたが、そのぶん、月々の負担は重いです。

収入が安定していない人などは、元金定額方式、または元利定額方式のほうがいいかもしれません。

月々の支払額が把握しづらい

定率返済方式は返済額の計算がめんどくさいです。先ほど返済例を見ても、暗算で大体これくらい!とか、ちょっと厳しい気がします。

しかも、あれは新たな借り入れを一切しない、という設定でやっていますが、リボ払いをしている人のなかには、返済の最中に新たな借り入れをする人も少なくありません。

利息分を加算しなければならないこともありますし、月々の支払額を計算するのがとてもめんどうなのはデメリットといえるでしょう。

「残高スライド元金定率リボルビング払い」ってなに?

「残高スライド元金定率リボルビング払い」とは、その名の通り、元金定率方式と残高スライド方式のふたつを合体させたものです。

元金定率方式は、借入残高に対して何パーセントの元金を返すか、という割合を決めていましたが、残高スライド方式は借入金額によってその割合を変えていこうというものです。

たとえばプロミスでは、返済定率が
●借入:30万円以内の場合
返済定率:3.61%

●借入:10万円超100万円以内の場合
返済定率:2.53%

●借入:100万円超の場合
返済定率:1.99%
となっているので、返済定率が残高に合わせて変わります。

リボルビング利用残高により、返済定率がスライドしていくから、残高スライドなのです。

残高スライドリボルビング方式については、別のページで詳しく説明しているので、もっと知りたい!という方は、下のリンクからどうぞ。

残高スライドリボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎
現在、元金定率方式を採用しているカードローンはあまりありません。最初にあげたアコムやさきほど例にあげたプロミスも定率方式ですが、正確には残高スライド元利定率リボルビング方式です。

リボ払いを利用するときは、返済計画や返済プランをきちんと立て、返済残高をきちんと把握し、指定日だけではなく繰上げ返済も積極的に行うようにしていきましょう!

繰上げ返済は、払ったお金がすべて残高返済分に充てられます。リボ払い経験者の中には、利息総額が借入額を上回ってしまった人も少なくありません。そういう人たちは大体、繰上げ返済をしなかった人たちです。

お金が余ったらいつでもすぐに返済できるように、銀行の口座引落や口座振替だけでなく、ATM返済があり、提携ATMが多い金融機関のほうが、繰上げ返済しやすくていいですね。コンビニATMもOKだとなお良いです。銀行休業日にも返済できるので、営業日に縛られることがなくなりますから。また、そのときはATM手数料のチェックも忘れずに。ATM一覧などできっちりチェックしましょう。

住信SBIネット銀行などは、専用サイトからの振込も受け付けています(円普通預金口座のみ)WEBサイトから随時返済できたらとっても便利ですね!

ちなみに、借金返済方法はココで紹介した以外にも、元利均等返済方式(元利均等方式)元金均等返済方式(元金均等方式)自由返済方式などまだまだあります。

計算方法まで知る必要はないですが、それぞれどんなものか簡単に把握しておくことをオススメします!

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