元利定額リボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎

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「リボ払い」、最近よく聞くこのワード、キャッシング経験者なら大体ご存知でしょう。最近では、ファミマTカードでもリボ払いが出来るんです。

そんなリボ払いには実は4種類あるってご存知ですか?どの方法を採用しているかその金融機関によりますが、もし自分が今リボ払いをしている、または、これからリボ払いしようとしているのなら、どの方式なのかきっちり理解しておく必要があります。

このページでは、そのなかのひとつ「元利定額リボルビング方式」について解説します!

それ以外の3つ、「元金定額リボルビング方式」、「元金定率リボルビング方式」についてもそれぞれページがあるので、ぜひチェックしてください!

元利定額リボルビング方式を、1分で解説!!

元利定額リボルビング方式を簡単に説明
まず、リボルビング払いには定額方式定率方式の2種類があります。元利定額リボルビング払いは、その名の通り定額方式です。

定額方式のリボルビング払いとは、月々の返済額を利用金額(元金残高)に関係なく一定にする返済方法のことです。

ふつうでは借り入れのときに、何回払いかを決めますが、定額リボルビング払いは月々の最低支払金額を決めるのです。この最低額を返済定額、または約定返済額と呼びます。

(定率方式では、金額ではなく割合を決めます。これを返済定率、または元金定率といいます。詳しくは、こちら

この最低返済額がリボルビング払いではとても安く設定されています。つまり、毎月無理をせず返済していけるということです。

●元利方式とは、毎月の返済額のなかに利息を含む返済方法のことを言います。

たとえば今月5千円返済したとしましょう。その場合、返済額のなかに利子も含まれているので、元金分の返済にあてられるのは5千円から利子を引いた分、という仕組みです。

どうでしょうか?こんなものかな~って少しイメージができれば、とりあえずそれで大丈夫!これから具体的に説明していきます。

元利定額リボルビング払いシミュレーション

実際に元利定額リボルビング払いで借入れをしたと仮定して、返済の様子を簡単にシミュレーションしてみましょう。

たとえば、
●借入金額:30万円
●金利:15%
●毎月の返済額:2万円
という条件で、借り入れしたとします。

利息の計算は、
借入残高×金利÷365(日)×30(日)
となり、元金返済分は、返済額から利息を引いた額になります。

たとえば、初回の返済内容を計算してみると、
30万×0.15÷365×30
  =3698.63….≒3,700円


元金返済分は、
20,000-3,700=16,300円
となります。

3回目までシミュレーションした結果を表にまとめてみました。

返済額 元金返済分 借入残高
初回 20,000円 16,300円 283,700円
2回目 20,000円 16,500円 267,200円
3回目 20,000円 16,700円 250,500円
初回返済から3回目まで返している額は同じですが、借入残高が減るにつれ、利息も減っていきますから、返済金額のなかで元金返済に充てられる額が少しずつ多くなっていっているのがわかりますね。

元利定額リボルビング方式、3つのメリット

元利定額リボは返済負担が軽くてわかりやすい
では、元利定額リボルビング方式の長所はどこにあるのでしょうか。ここでは3つのメリットを紹介します。

月々の返済額が安い!

これはもうなによりのメリットですね。そうじゃなくても月々の支払いが安く済むリボルビング払いですが、元利定額方式はその中でも安いです。

なぜなら、金利が返済定額に含まれているから。ちなみに今回は、分かりやすくするために30万円の借入れで月々2万の返済と仮定しましたが、たとえば楽天スーパーカードローンでは、30万円以下の借入れの場合、最低支払額はたったの5千円です。破格の安さですね。(楽天のローンは返済方式に2つコースがあり変更することもできるので、利用する際は自分に合った方を選びましょうね)

毎月の返済額が簡単に把握できる

元利定額方式では、借入残高や金利にかかわらず、月々の返済額が一定です。

毎月決められた最低金額を払い続ければ、自動的に借金は減っていきます。月々の返済額が一定だと、毎月いくら返済すればいいかわざわざ確認したり、計算する必要がありません。返済生活においてとても重要なことですね!

精神的に余裕が持てる

コレ、実は意外と大切なこと。

毎月の返済額が安くて、しかも返済額も常に把握できてるって、それだけでも返済生活が楽になると思いませんか?

借金返済において、精神的な余裕ってすごく大切なんです。逆にそういった余裕が持てないと、返せるものも返せなくなってしまいます。自己破産してしまう人の多くが精神的苦痛を理由のひとつにあげるのです。元利定額方式のメリットは、コレに尽きるのかもしれません。

元利定額リボルビング方式、3つのデメリット

月々の返済負担が軽いと怖いことも…
さて、ここまで元利定額リボルビング方式の良いところを紹介してきましたが、もちろん短所もあります。ここでは3つのデメリットをまとめました。

返済期間が長引く

欠点のひとつ目は、返済期間が長引くこと。月々の返済額が抑えられることをメリットにあげましたが、それは同時に少しずつしか利用残高が減っていかないことを意味します。つまり、返済回数が増えます。

30万円の借入れで5千円ずつ返していたら、金利が0%でも60回払い。5年間です。そしてもちろん金利0%のカードローンなどありません。実際にはもっと時間がかかってしまうでしょう。

コレ、本当に大事なことなのですが、リボ払いをするなら、繰上げ返済は必須です。なぜかって?それは次でお話しします。

返済総額が増える

リボ払いをしていると毎月の返済額が一定なので、借金の意識が薄れていく人、たまに見かけます。

リボ払いは借金で、金利もかかっているってこと、忘れないでくださいね。

返済期間が長引けば、そのぶん利息額が多くかかります。

軽い気持ちで10万円借りたのに、返済合計額は20万を超えてしまったなんて返済例もあるんです。払った利息合計額は10万以上。この人の場合は、利用額が比較的少なかったからよかったけれど、もしもっと高額の借入れをしていたら…。

繰上げ返済をしないと、なかなか完済できない。毎月返済しているのに少ししか元金が減らない。これが元利定額リボルビング払いの短所です。

返済元金の計算が難しい

これは、元利方式ならではの欠点です。

元利方式は支払い金額に利息が含まれてしまうので、実際にいくらが元金返済に回され、借入残高や返済残高がいくらになったのか把握しづらいところがあります。

毎月返済しているのに、ぜんぜん残高返済されてない!なんてこともあり得ます。

もし元利定額方式でリボ払いされている方がいたら、毎月明細で支払い残高(支払元金)をきっちり確認するようにしましょうね!

「残高スライド元利定額リボルビング払い」を具体的に知りたい!

最近よく見かけるようになった残高スライド方式。一瞬見ただけではなんのことかわかりませんが、知ってしまえば怖くありません。とても簡単な仕組みです。

残高スライドってなに?

上の方で、元利定額方式は月々の最低支払額が借入残高にかかわらず一定だ、と書きました。スライド制は、これを少し工夫したものです。

つまり、借入残高によって少しずつ、この最低額を変えていくのです。

たとえば、先ほど紹介した楽天スーパーローンでは、
●借入:10万円以内の場合
支払最低額:3千円

●借入:10万円超30万円以内の場合
支払い最定額:5千円

●借入:30万円超50万円以内の場合
支払い最定額:1万円
と、いった感じ。

借入残高により、支払金額がスライドしていくから、残高スライドなのです。

借入を繰り返さず、毎月きちんと返済していっていれば、いずれ利用者は完済します。しかし、残高スライド方式を採用すれば、借入残高が減るごとに返済額も減っていくので、そのぶん返済期間が伸びて、利息総額も高くなり、余分に金利をもらうことができるのです。

だからといって、この方式が悪徳なもの、というようなことではありません。きっちり繰上げ返済していけば、精神的に余裕を持ったまま完済できます。たとえば、同じ5万円を返済したとしても、返済額が5万円だった、というより、返済額は1万円だったけど、4万円繰上げ返済した!というほうが、気持ちが明るくなりませんか?

さらに、返済額がまったく変わらないリボ払いの罠にはまって、利用限度額いっぱいまで借り入れてしまうような人にとっては、これは良い方式ともいえます。借入額が増えるにつれ返済額も増えますから、気付いたら100万円以上借りていた!なんてことが起こりにくくなりますから。

どこで採用されているの?

この方式を採用しているのは、大手銀行カードローンが多いです。さきほどあげた楽天銀行のほかにも、

三菱UFJ銀行カードローン
みずほ銀行カードローン
オリックス銀行カードローン
イオン銀行カードローン
などで採用されています。

残高スライド方式については、別のページで詳しく説明しているので、もっと知りたい!という方は、下のリンクからとんでみて下さい。

残高スライドリボルビング方式とは?:ローン返済方法の基礎
リボ払いは便利なものですが、利用するときは、返済計画をきちんと立て、返済残高をきちんと把握し(クレジットカードの方はカード残高も忘れずに!)、返済日だけではなく繰上げ返済(追加返済、随時返済)も積極的に行うようにしていくようにしましょう!

繰上げ返済は、払ったお金がすべて残高返済分に充てられます(利息分を払うことなく、全て元金部分の返済に回せるのです)そのためにもATM返済ができる金融機関のほうが、繰上げ返済しやすくていいですね。支払方法も大切です。また、そのときはATM利用手数料のチェックも忘れずに!

ちなみに、借金返済方法はココで紹介した以外にも、元利均等返済方式(元利均等方式)元金均等返済方式(元金均等方式)自由返済方式などまだまだあります。

計算方法まで知る必要はないですが、それぞれどんなものか簡単に把握しておくことをオススメします!

関連ページ

「返済方式」の基本!
「ローンの計算方法」    をわかりやすく!