『ナニワ金融道』の名言集 ~登場人物のセリフ編(4)~「背口が逃げたら お前 責任とれるんか?」

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1992年、講談社漫画賞受賞。1998年には手塚治虫文化賞マンガ優秀賞も受賞。1990年の連載が始まる前は、出版社の編集長からせいぜい半年か1年持てば良い方と思われていたものの、コミックモーニング誌上に掲載されるやいなや、圧倒的読者数からの支持を得て、たちまち人気漫画の仲間入りをしたのが『ナニワ金融道』(略称:ナニ金)です。

マンガ界では、それぞれの時代ごとに、読者から発売日が待ち遠しいと言われる名作が生み出されますが、この作品もそのひとつでした。同じ金融界を舞台とした『難波金融伝・ミナミの帝王』や『闇金ウシジマくん』といった後の人気作品も、『ナニワ金融道』がなかったら、実写ドラマ化される程の人気を得てはいなかったかもしれません。

実写ドラマ化と言えば、『ミナミ~』は竹内力、『ウシジマ~』は山田孝之が当たり役ですが、『ナニワ金融道』はSMAPの中居正広主演でお馴染み。また、桑田澄男を小林薫、金畑金三社長(ドラマでは金子高利名義)を故・緒形拳が演じました。パート1からパート6までが本作品を原作としたものになります。

ちなみに、記憶に新しい2015年放送の新シリーズは『新ナニワ金融道』©青木雄二プロダクションを原作としたもの。ヒロイン孫野手洋子を蓮佛美沙子が演じ、中居演じる灰原との恋愛要素や、孫野手親子と金融業者の土壺京一との攻防といった、原作にはないドラマオリジナルの設定内容が盛り込まれていました。

ただし、ドラマはドラマでよいのですが、内容が地上波放送向けに改変されてしまっているのが物足りないところ。やはり、本作品の魅力を一番に味わえるのは、原作漫画なのです。現在では無料漫画アプリなどで全巻無料作品となっていますので、一挙にマンガ読破してしまうこともできます(いい時代になりましたね~)。

なお、作者・青木雄二氏は残念ながら2003年にお亡くなりになっています。しかし2007年には『新ナニワ金融道』が『復活銭闘開始!!編』を皮切りに、元スタッフ陣によって青木雄二プロダクション名義で再開。2015年放送の新ドラマ版はこれが原作です。雨宮利加子という新キャラも登場し、灰原もよりプロの金融マンとして成長していきます。
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そんな『ナニワ金融道』が、連載開始から25年経った現在でも、いまだに話題となっている理由は、やはり、人間とお金に関する欲望やがめつさ、悲哀、愚かさといったものを、実際に起こりそうなリアリティとともに描いているからと言えるでしょう。そうした深い内容を、登場人物のセリフからふり返ってみようというのが本記事です。

第4回目となる今回、主人公・灰原とその勤務先である帝国金融は、新たなストーリーに入っていきます。第3回目の記事でご紹介しました通り、灰原と帝国金融は、市議会議員選挙に立候補した老舗呉服店店主で政治家の古井藤四郎、市役所職員の猫田・甲守との関わりを決着させました。次に始まる新たな物語とは果たして・・・

「古井呉服店も消えたことだし 新規顧客を開拓しなければな・・・」by灰原達之

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これは、前回で古井藤四郎との関わりを終えた灰原が、日常(?)業務に戻るにあたり、新たな決意として自分自身に言い聞かせた心の声です。パッと見ると、普通のサラリーマンやサービス業などにもあてはまりそうな言葉ですが、実は街金という職業の特性をたいへん分かりやすく伝えている言葉なのです。

時間を少し戻しましょう。第1回目の記事でご紹介した灰原の帝国金融入社の際、金畑社長は、灰原に帝国金融の顧客ファイルを見せ、これこそが帝国金融の資金源であると説明。そして金融業が他の企業と根本的に異なっている点は、商売において顧客と長い付き合いを望むのは同じだが、マチ金という商売は長く取引を望んでも、皆1年から2年程度で倒産し消えてゆく。そのためにも、新規開拓を続けていかなければ金融屋は生き残れないのだと。
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ここ最近ではドラマや漫画、小説などで、特定の職業や企業、業種などを裏側まで深く掘り下げる「お仕事もの」が注目されていますが、『ナニワ金融道』はそのきっかけとなった作品とも言えるのです。ストーリーの中に、こうしたリアリティをさり気なく織り交ぜている点も、この漫画が単に暴力やえげつない世界だけを描いているのではないということを分からせてくれます。

さて、新たな顧客の開拓に励むことになった灰原。第2回目の記事に登場した社会保険事務所の公務員、清水好美から提供された「寒い会社」——厚生年金の支払いが滞っているなど業績が芳しくないと思われる中小企業——のリストにあった運送会社「キケン運輸」に灰原が営業電話をかけたことから、次なるストーリーが始まります。

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「あれっ こいつ おとなしいだけのただの青年とはどこか違うぞ・・・」by灰原達之

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これは灰原が営業電話をかけた「キケン運輸」の社長赤名に、連帯保証人として連れてこられた青年、背口光雄と対面した灰原が発した心の声になります。

この背口という青年、一般的な漫画であれば、健気に頑張る主人公的な好人物なのですが、そこは『ナニワ金融道』。お約束の通りに行くはずもなく、背口は厳しい現実に直面させられることになります。そしてもうひとつ、このセリフは、金融マンとして成長を続ける灰原の、人を見る目が上達していることも示しているのが興味深いところです。

いきさつを見ていきましょう。灰原は営業電話をかけた「キケン運輸」社長の赤名から新しいトラックの購入資金として400万円の借入を申し込まれます。しかし、チェックしてみると社員は社長の赤名のほか運転手が一人だけ。赤名本人、この運転手、さらには赤名の妻もサラ金からの借入記録があり、とてもまともな返済は期待できない状況でした。

灰原が「審査が通らなかった」と断りを入れると、赤名は保証人を付けるからと食い下がります。この保証人こそが、かつては赤名の部下で、現在は独立し南アメリカン運送という会社を立ち上げ、23歳にして4人の従業員を雇っている背口という青年だったのです。
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そして灰原の直感は当たっており、この背口という青年は、とてつもない貧乏生活から脱出するために日夜頑張っており、有能で将来を期待されている人物なのでした。

「僕は日曜も祝日もありません 年中無休で働いています」by背口光雄

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これは灰原との面談の中で、背口が語ったセリフになります。ご紹介した通り、背口は若くして独立開業を果たした有能な人物ですが、抵当権や短期賃借権を打てるような不動産や土地は持っておらず、400万円の借入保証人としては難ありでした。しかし灰原は背口に興味を持ち、審査に掛け合ってみるからと詳しい身の上話を聞き出します。そこで語られたのは、背口のこれまでの過酷な人生でした。

背口は岡山のかなり田舎の貧しい農家の生まれ。両親と3歳年下の妹とひっそり暮らしていましたが、高校2年の時に父親が病死。このまま田舎に居ても苦しい生活は変わらないと、一家3人で大阪へ出ることを決めました。しかし現実は甘くなく、パート勤めの母親が過労で倒れてしまいます。そこで背口が就職したのがキケン運輸。免許のなかった背口を自動車学校に通わせるなどの面倒を見たのが赤名だったとのこと。

そして数年が経ち、背口の妹の淑子が高校卒業を控えていた折り、淑子を短大に行かせてやりたいと、独立して立ち上げたのが南アメリカン運送。はじめのうちは赤名の下請けでしたが、自分の力で大手家具メーカーの仕事を取り付けるなどの成長ぶり。「トップギアで全力疾走している男」と灰原は背口を評価しました。
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一般的な漫画作品であれば、背口のように懸命に努力する男には、途中で心が折れそうになりながらも、ハッピーエンドが待っているというのがお約束。しかしその逆を行くのがナニ金です。既に勘づいた方もおられるでしょうが、背口にはこの後、大きな困難と苦難が待ち構えています。

そうした意味でも、この背口のセリフは、この後に彼にもたらされる苦難を、より強烈に読者に植え付けるという役割を持っているという点が興味深い所です。

ナニ金はこうしたリアリティを重視し、お約束やキレイ事は描かないというやり方がとられています。その理由として、作者の青木雄二氏はドストエフスキーの『罪と罰』に強い影響を受けており、またマルクス主義・社会主義を支持して、日本の資本主義社会や資本家による労働者からの搾取などを批判していたことが、大いに影響しているとのこと。こうした生の修羅場を容赦なく描写するというこだわりも、本作品の人気を高めた理由なのでしょう。
さて、では背口の悲劇の始まりを見ていきましょう。

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「400万円貸してやれ赤名に! そやけどこの金は 保証人の背口に貸すんやと思わなアカンで!」by金畑金三

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これは背口と面談した内容を灰原から報告された金畑社長が発した言葉。背口の人柄や才能を見込んだ好意的なセリフではあるのですが・・・実際には、この言葉によって、背口の悲劇が始まるという、なんとも皮肉な運命となるのです。もし、ここで融資不可とされていれば、背口は債務者としての苦難を背負わずに済んだはずなのです。

ご覧いただいた通り、背口は赤名からの独立後、その真面目な人柄や丁寧な仕事ぶりが評判を得ており、大手家具メーカーからの依頼を取り付けるなど、順調に業績を伸ばしていました。そんな時にもたらされたのが赤名からの保証人依頼。

そもそも借金の保証人などになりたい人間はいるわけありませんが、背口はかつて赤名の元で世話になっていたという関係。義理があり、断るに断れなかったというのが実情。背口の誠実さ、義理堅さを赤名は見抜いており、キケン運輸が会社としてすっかり傾いてしまったのをいい機会と、利用する魂胆だったのです。

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このエピソードは「正直者は馬鹿を見る」のことわざの見本ですね。義理や恩に報いることはとても大切なことですしかし、それも相手次第。ましてや無理強いをしてくるような場合は、その場で決別すべき・・・とまではいかなくとも、十分に用心して対応すべきとの考え方を教えてくれます。

そしてもうひとつ、結果的に、この金畑社長の言葉はその通りになるというのも興味深いところ。直接作品内に描かれている訳ではありませんが、もしかしたら金畑社長は、こうなることを最初から見越していたのではないかと、つい勘ぐってしまいたくなります。

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「背口さん 赤名が不渡りを出せば 裏書人のあなたが責任を負うことになっているんです」by灰原達之

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これは赤名の夜逃げ発覚後、灰原が背口に対して突きつけた言葉になります。赤名に対する怒りは表しながらも、事の重大さをキチンと理解していない背口に対し、灰原はプロの金融マンとして言い放つのでした。

ご紹介しました通り赤名は「君はただ名前を貸しただけや」と、まんまと背口を騙して連帯保証人に仕立て上げ、その舌の根も乾かぬウチに夜逃げ。背口はそのことにまったく気付いておらず、しばらくしてから赤名と連絡が取れないことを灰原に相談する始末。端から見れば、この段階で何が起きたか、ピンと来てもよさそうなものですが・・・。

果たして灰原とともにキケン運輸の事務所、続いて赤名の自宅(団地)へ向かいますが、隣人から赤名は1週間も前に引っ越したと知らされたのでした。しかも下請けとしての背口への、その月の支払い36万円も踏み倒してというオマケ付き。

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とりあえず飲食店に灰原とともに腰を落ち着けた背口は、赤名の人間として最低なやり口を批判しながら、赤名を見つけ出して回収してくれと灰原に頼むありさま。背口もまた、保証人制度というものや手形に裏書するという意味をキチンと理解していない、本作品ではおなじみの人たちと同じであったことが分かります。

灰原はそんな背口に呆れながらも「2週間後、赤名の手形が不渡りとなった時点で、560万円の現金を用意して手形全部を買い戻さなければならないんですよ」と説明。背口はようやく事の重大さに気づくのでした。

このエピソードは第2回目の記事で取り上げた社会保険事務所勤務の清水や、第3回目の市役所職員の猫田・甲守のケースと同じことを教えてくれます。ナニ金連載当時のわが国では、今程には、手形の裏書や連帯保証人になる意味が正しく理解されていなかったのが現実。実際、多くのブログやネット記事などで「ナニ金のおかげで、手形の裏書は絶対してはダメということを学べた」といったコメントがされている位です。あらためて人気マンガの影響力というものには、驚かされますね。

さて、非情な現実に突き落とされた背口ですが、これは彼にもたらされる悲劇のうち、ほんの一部に過ぎないのでした。

「光ちゃん わたし 灰原に会うてみるわ!」by三宅律子

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これは背口の恋人の短大生、三宅律子が、飲み屋でこれまでの経緯を打ち明け途方に暮れる背口に対して発したひと言。この三宅は、ナニワ金融道に登場する女性キャラの中でも、特別な存在感を放つ人物
恋人の背口と同じく、真面目で真っ直ぐな性格の持ち主ですが、それが災いし大きな困難に飲み込まれていくのでした。

赤名がまんまと夜逃げしたことで、2週間後に金利を含めて560万円を用意しなければならなくなった背口。飲み屋で三宅と合流し、やけ酒をあおりながらその経緯を説明。南アメリカン運送はもう終わりかもしれないという弱音を漏らす背口に、「まだ2週間ある、諦めたらアカン」と励ます三宅。
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そこで出てきたのが、このセリフ。色仕掛けで灰原に接近し、何かしらの弱点を見つけ、陥れようと提案する三宅に対し、背口は「そんなアホなこと考えたらアカン」と言い聞かせます。しかし、背口と別れたその足で、三宅は着飾り、テープレコーダー(時代ですね)をハンドバッグに忍ばせ、灰原の自宅アパートを訪問。

突然の出来事に戸惑う灰原。とりあえず自宅の外へと場所を移しますが、あからさまに身を寄せ、見え透いたお世辞を連発する三宅に対して、灰原は「これは何かある」 と用心し、そのまま何もせずに別れます。三宅の作戦はあえなく失敗してしまったのでした。

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このエピソードからは、三宅の背口に対する想いの深さと同時に、いささか世間知らずで考えが足りないといった特徴もうかがい知れます。

ちなみにナニワ金融道にて灰原と関わる女性キャラとしては先に、第1回目の記事でご紹介した建設会社経営者の娘である高橋正子がいますが、この三宅はそれ以上にインパクトのある存在として読者の記憶に残りました。

高橋は帝国金融からの借金返済後、灰原のアドバイスによって自己破産し、他の消費者金融の債務から開放されます。一方、三宅はこの後、背口のために、文字通り「身を呈した献身」を行います。惚れた男のためと言ってしまえばそれまでですが、ここまでして背口に尽くそうとする三宅のキャラや人となりといったものを、このセリフによって、事前に読者に効果的に伝えているというのが巧みだと感心させられます。ちなみに、ドラマ版ではこの三宅律子の役は篠原涼子が演じました。

「背口が逃げたら お前 責任とれるんか?」by金畑金三

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これは赤名の夜逃げ発覚から2週間が過ぎた返済日、手形の不渡りが確定したことで、背口への追い込みを金畑社長が灰原に命じる際、未だに債権者として非情になりきれず、情や甘さを見せがちな灰原への厳重な注意として発した言葉になります。

ご紹介しました通り、灰原はこの少し前、背口の恋人である三宅律子より、ハニートラップ未遂を仕掛けられていました。実際には三宅のやり方がおそまつで、灰原も警戒したため成功しませんでしたが、「一体あれはなんだったのだろう」と、灰原の集中力を乱す効果は生じていました

そうした中で、いざ赤名の不渡りが確定。金畑社長はこうした灰原の心理状況も見抜いた上で、1回目の不渡り分28万円だけを回収して済ますのでなく、赤名への貸出金400万円とその金利分の160万円、合計560万円を全額背口から回収するように命令。

「分割を認める訳にはいきませんか?」との灰原の申し出に対し、返されたのがこの金畑社長のセリフなのです。ただし、背口が560万円に見合う保証人をつけられるのなら話は別だとも。
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金畑社長は続けざまに、「猫田・甲守みたいなつまらん連中はお前でも出来たが、この背口はお前一人では無理だ」と、桑田の下につくよう命令。灰原は悔しさと情けなさを舐めさせられるのでした。また、金畑社長が背口という人間に、一目置いていることも改めて知ることができます。
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この言葉からは、改めて、金畑社長の債権回収に対する徹底ぶり、そして本当の意味での「怖さ」というものが伝わってきます。金畑社長と言えば、社員に対して「バカ者!」と怒鳴るイメージが強いですが、実は社員にはっぱをかけるために計算してやっていること。一方で、このように冷静な口調でシビアな現実をつきつけられる方が、人間は怖さを感じるものです。

「背口はん この人の好意 無にしたらアカンで・・・」by桑田澄男

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これは灰原とともに南アメリカン運送に追い込みで訪れた桑田が、背口に発した言葉。桑田の名演技(?)によって、見事に三宅律子と背口の妹の淑子を保証人にしてしまった決めセリフになります。

金畑社長の命により、灰原に代わって背口への追い込みを任された桑田。灰原を伴い背口と対面した桑田は、背口から差し出された1回目の不渡り分28万円を、素直に受取ります。その上で、残りの532万円をどうするのかの交渉を開始。ステレオタイプの借金取りのように声を荒げることなく、まずは赤名に騙された背口は被害者だと同情するような素振りを見せます。しかし、桑田にも会社の人間としての立場があり、上からの命令には従わなければならないと説明。
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当然ながら、532万円の一括返済など背口に出来るはずもありません。ならば半額の266万円でどうだと(あくまでポーズとして)妥協する姿勢を見せますもちろんこれも桑田の策略。事前に調べ、背口にそんな支払い能力がないことは承知の上です。

その上で、桑田は「弱ったの~、これではワシも上の者に説明がつかんで」と困ったふり。この状況に、背口から、他に方法はないかと尋ねられ、桑田は保証人をつければ、最初に赤名が交わした元々の約束通り、月々28万円の分割も可能だと伝えます。
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「妹の淑子ではダメか?」とする背口に、桑田は「いないよりはましだが、身内は逃げるときは一緒に逃げるから保証人としては弱い」と説明。背口はいささか腹を立て「僕は絶対逃げませんから!」と強く言うものの、桑田は「皆そう言うけどな 人間切羽詰まったら 皆同じや! 結局は逃げる!」と反論。
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このやり取りを聞いていた三宅は「じゃ わたしがなります」と自ら申し出るのです。もちろん背口は三宅にそんなことをさせる訳にはいかないと言いまずが、現実にはそれ以外に方法はありません。そして、このタイミングで桑田が発したのが、このトドメのひと言なのです。結果、桑田は、三宅と淑子の2人を、まんまと保証人にすることに成功したのでした。

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このエピソードからは、借金の回収を「取り立て」ではなく、「追い込み」と表現している理由が、よく分かります。それこそ頭ごなしに怒鳴り威圧するやり方では、この結果はもたらされなかったことでしょう。灰原は桑田の金融マンとしての巧妙なテクニックを目の当たりにし、自分の力量不足を思い知らされるのでした。そして帰社すると、金畑社長から改めて金融屋として私情を挟むことを叱られ、人間はどんな事にも慣れられると、本作品の代表的セリフといえる言葉を言い聞かされるのでした。

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保証人なしで借りれる消費者金融の歴史。サラ金~カードローンまで

懸命に返済に励む背口、しかし彼に待ち受ける運命とは・・・

以上の通り、背口はかつての親方である赤名の裏切りにより、500万円超の借金を背負わされました。三宅と妹が保証人になったことで、月々28万円ずつ地道に返済すればよいことになりましたが・・・そうならないのがナニ金です。背口に待ち受ける悲劇とは・・・そして恋人の三宅はどうなるのか・・・次回の記事にご期待ください。

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